地元唯一の刀匠・鍛冶場見学が人気 若い女性を中心に 小鳥ヶ丘

 小鳥ヶ丘・田舎村の刀匠・水野靖弘さんの鍛冶場の見学客が増えている。


 水野さんは青森県で唯一の刀匠で、現在も同村で日本刀作りを続けている。同村で開催中の田んぼアートに合わせ、10月12日までの毎週日曜日に鍛冶場の見学や制作工程の説明、水野さん本人の解説を含め本物の日本刀が観賞できる。「10数年前から始めた取り組みで、武器としてではなく美術品としての日本刀に着目してほしかった」と中畑さんは言う。

 水野さんは1940(昭和15)年生まれ。中学卒業後、東京などの研師の元で修業し、弘前の刀匠・二唐國俊に23歳の時に弟子入りした。5年の修業を経て独立。刀匠として活動を始めて今年は45年目となる。今まで制作してきた刀は470振り。「いつ作った作品なのか、刀を見ればすぐに分かる」と中畑さんは話す。

 水野さんの最大の特徴は、鉄を鍛造する工程以降を全て水野さん自身で行っている点。研師の下で経験を積んでいたこともあり、「一般的には研磨は外注する。制作した刀を研ぐまで行う刀匠は日本でも私だけなのでは」とも。柄や鍔(つば)の部分も45年の間に勉強し、自身で作っている。

 今年に入り見物客が増えている。「年間で250人前後だったが、今年はすでに400人の見物客がいる」と明かす中畑さん。若い女性の来場が多いという。同村企画観光課の浅利高年さんは「『刀剣乱舞』というゲームの影響があるのでは」と分析。水野さんは「若い方に興味を持ってもらえるのはうれしい」と、ほほ笑む。