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美濃和紙、伊へ魅力発信 ローマ在住・水野靖弘さん 書籍出版へ美濃市で“密着取材”

イタリア・ローマ在住の造形作家、水野靖弘さん(53)=横浜市出身=が28日まで、イタリア語で和紙を紹介する本を出版するために岐阜県美濃市内で取材活動を続けている。自身がすいた和紙で創作した立体作品で個展も開くなど和紙への思い入れは深く、「美濃紙の魅力をさらに広めたい」と意気込む。
水野さんはローマ在住29年。イタリアでは日本文化への関心が高く、和紙の漉(す)き方だけでなく和紙の歴史や日本の産地についても深く知ってもらおうと、イタリアで書籍を発行することにしたという。
自身も10年ほど前から和紙を扱った創作活動に取り組み、日本からコウゾを仕入れて本格的な流し漉きの和紙を使い作品を制作している。
美濃市を訪れるのは3回目で、今回は今月20日から滞在。後継者育成に力を入れる本美濃紙保存会の活動や職人歴70年の澤村正さんらを取材する中で、美濃和紙を育んできた歴史や職人たちの仕事に理解を深めている。
全国の和紙産地を訪れる水野さんは「美濃市は後継者育成の土台がしっかりしている」と印象を語り、和紙の伝承のためには「昔の良さを守りつつ新しい紙を創造する努力が必要」と話していた。