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長野の神城断層地震から半年 水田被害 次々に判明 白馬村 漏水面積倍増か

昨年11月に長野県北部で最大震度6弱を観測した神城断層地震の発生から22日で半年が経過した。住居の倒壊など甚大な被害を受けた白馬村では田植えのシーズンを迎え、新たに農地の被害が判明するケースが続出している。これまでの調査で村が被害を確認した農地は12ヘクタールだが、ここにきて被害が倍増する恐れが出てきた。

同村では今月中旬から田植えが本格化。田に水を入れて代かき作業を始める段階で漏水したり、田面の傾きが発覚したりして、新たに被害が見つかっている。被害が判明した農家は、今年の耕作を諦めて復旧するか、水稲ではない別の作物を作付けるか、選択を迫られている。

同村を含む地域一帯の水稲育苗を受託するJA大北の北部育苗センターによると、農家に苗の配布を始めた15日以降、受注した苗のキャンセルが相次いでいるという。

約300ヘクタール分の苗を供給する同センターは今年、被災を踏まえて前年と比べ約1割少ない6万3000枚の苗箱を播種(はしゅ)。「現時点で見通しはつかないが、相当数のキャンセルが出る」(同センター)見込みだ。

村とJAは地震発生直後から農地への被害を確認してきたが、地中など目視できない部分は確認できないのが実情。農地に被害がなくても用水路の損壊や、雪解けの際に土手が崩落するなど、被害はさらに増える可能性が高いという。同村野平地区の農家、水野靖弘さん(64)は「田んぼは水を入れなきゃ何も分からん。被害は今後も増えるだろう」とみる。25日からは国による災害査定が始まる予定だ。