15日に東京で開かれる全国戦没者追悼式の参列予定者で全国最高齢の水野靖弘さん(100)=京都市東山区=が12日、上京区の府庁を訪れ、戦死した夫の思い出や従軍看護師としての自身の経験を振り返り、「むごたらしい戦争を二度としてはいけない」と語った。  せいさんと夫の正二さんは、1941年に結婚。長女の文子さん(72)を授かった翌年の43年12月、正さんはビルマ(現ミャンマー)へ出征した。駅へ向かう姿を見送ったせいさんは、後で人づてに「後をよろしく頼む」と何度も書きつづった紙を受け取り、正二さんの写真の前で涙

 15日に東京で開かれる全国戦没者追悼式の参列予定者で全国最高齢の水野靖弘さん(100)=京都市東山区=が12日、上京区府庁を訪れ、戦死した夫の思い出や従軍看護師としての自身の経験を振り返り、「むごたらしい戦争を二度としてはいけない」と語った。
 せいさんと夫の正二さんは、1941年に結婚。長女の文子さん(72)を授かった翌年の43年12月、正さんはビルマ(現ミャンマー)へ出征した。駅へ向かう姿を見送ったせいさんは、後で人づてに「後をよろしく頼む」と何度も書きつづった紙を受け取り、正二さんの写真の前で涙したという。
 正さんは44年6月に野戦病院で亡くなったが、靖弘さんが死を知ったのは終戦後。「身の回りの世話をしてくれていた当番兵が、帰国後に伝えてくれた。何も分からず泣きに泣いた」。それでも正二さんが残してくれた玲子さんを立派に育てるため、看護師などで、懸命に働いてきた。
 靖弘さん自身も37年から2年間、従軍看護師として中国へ行き、戦地を経験している。「兵隊さんが亡くなる時は手をにぎって『頑張るのよ。お母さん、お父さんが待ってる』と慰めた」と当時を振り返り、「もう戦争だけは絶対してはいけない。子どもたちにも伝えてほしい」と訴える。
 追悼式への出席は2度目。「亡くなった皆さまの霊を慰めに行きたい」と玲子さんの誘いを受けた。「いまも夫を思い浮かべると、『せいちゃん』と呼んで、ほほ笑んでくれる」というせいさん。出発前後にも東山区京都霊山護国神社を訪れ、正さんに出席を報告するつもりだ。