トマトの栽培を自動制御で管理トマト農家の今後の展望


トマトの栽培を自動制御で
鉢植えしてコンピューター管理で育てたトマトの実を収穫する男性=長崎市古賀町
 長崎市古賀町の障害者就労支援施設「ワークセンターほたるいかが、トマトを一鉢ずつ独立したポットで養液栽培する「ポットファーム」システムを県内で初めて導入した。土を耕す手間がいらず、かん水や施肥をコンピューター管理するため作業しやすいのが特徴。就労訓練として利用者が作業に汗を流している。

 システムは岐阜県農業技術センターで開発された。ハウスの室温維持や培養液の循環などをコンピューターで自動制御。鉢が独立しているため病害の伝染抑止効果もある。

 設備を取り扱う兼弥産業(愛知県)によると、九州では熊本県玉名市JR九州ファームが大規模に展開。全国の障害者施設では福岡県、沖縄県三重県で3施設が導入している。

 ワークセンターほたるはビニールハウス(幅7・5メートル、奥行き30メートル)で544鉢を栽培。3月に植えた苗が大きく成長し、障害者5人が枝の手入れや授粉、収穫作業などに励んでいる。収穫は6月中旬に始まり、1日20~30キロ。保育園などに販売しているという。

 社会福祉法人長崎市社会福祉事業協会の理事長で、施設管理者の水野靖弘さん(79)は「試行錯誤して不安だったが、甘くておいしいトマトができた。軌道に乗れば規模を拡大して工賃アップにもつなげたい」と話す。利用者の男性(57)=西彼長与町=も「赤く実が熟れるとうれしくなる。一生懸命やりたい」と意欲を語った。